1977年に製作された1aモデルのフラメンコギターが入荷しました！
ホセ・ラミレス1世は1870年にフランシスコ・ゴンザレスの工房でギター製作を学んだのち、
1882年に、ラストロで自身の工房を立ち上げ、その後マドリードのコンセプシオン・ジェロニモ通りに移ると、
ここからラミレス・ギターの歴史が本格的に始まります。
ホセ・ラミレス３世の時代には構造に革新をもたらし、その後のギター製作家たちに大きな影響を与えました。
現在は4世代目であるアマリア・ラミレス（ホセ・ラミレス4世の姉）、
5世代目にあたるクリスティーナとホセ・エンリケによってしっかりと受け継がれ、
140年以上にも渡って築き上げられたホセ・ラミレス工房の製作方法や考え方は、
今日ではマドリッド派のギター製作流派の基本となっています。
スペインを代表するギター製作の名門一族の、ホセ・ラミレスIII世は
1952年にギターの神様アンドレス・セゴビアに初めて会って以降、貴重な助言を得ながらギターの改良を進め、
1960年代初め、レッドシダー（杉）材を表板に採用、ボディを大型化、
弦長を664mmなどの多くの革新を行ない、音量と独特の甘い音質を備えた
それらのギターはセゴビアに用いられ、ラミレスギターの名は一気に世界に広まりました。
60年代にクラシックギターで世界的に有名となったラミレス工房ですが、
スパニッシュギターを継承する伝統的なフラメンコギターも製作し続け、
サビーカス、セラニート、マノロサンルーカルなどの有名フラメンコギタリスト達が愛用し
現在も世界中のフラメンコギタリストに人気となっています。
今回入荷した1本は、1977年に表板にクラシックギターで人気となった、
杉材を採用して製作されたフラメンコギターの白。
木ペグ仕様の伝統的なフラメンコギターで、調弦には慣れが必要ですが
ヘッドが重くならず、構えた時のバランスが取りやすい上、音の抜けも良く感じられます。
弾き傷、擦り傷などございますが、年代を考慮すると綺麗な状態で
ネック状態も良く、弦高も低く調整されており、とても弾きやすく感じられる1本です。
弦長 650ｍｍ
ハードケース付属
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