1902年に12Fジョイントモデルとして誕生し、1934年に14Fジョイントに変更され、数々の名盤を飾り、名手に愛されてきた000-28。
14Fジョイントの000-28の中でも製造本数の最も少ないとされる1941年製、極上の杢目を持つハカランダを使用した個体が入荷致しました。
こちらは某老舗楽器店様で販売されていた個体で、下記のような修理が確認出来ます。
全体的に再塗装されており、適度に塗装痩せとウェザーチェックが発生しております。
サイドジャック部分の穴埋め及び裏からパッチ打ち、ネックリセット、フレット/ナット/サドル/ピックガード/ブリッジ交換、ペグ交換(ウェーバリー)、ストラップピン取り付けが見られます。
画像にある通りバックのセンターシーム部分、クビれ部分に木部割れのような物が見えますが、丁度センターシームとライニングが走っている部分であり、裏側からオイルの浸透では割れは確認できませんでした。表面から確認しましたがオイルが浸透しない事から貫通はしていないと判断しております。
ナット幅42.9mm、手に吸い付くような握り心地の良いソフトVシェイプが好印象です。
ピックでも指弾きでも非常に速いレスポンスと、倍音が豊かで耳に痛くない太いサウンド。
一音一音非常に音楽的な響きを持っており、ずっと弾いていたくなる至高のハカランダサウンドです。
本体の持っているポテンシャルと過去に行われた修理・調整があってこその賜物ですが、
握っていて違和感や引っ掛かりの全くないネックグリップ、「弾きやすさ」のレベルがかなり高い次元にあります。
ネックは概ねストレート、弦高は12フレット上で6弦側約2.5mm、1弦側約1.7mmで調整されており素晴らしい演奏性です。ビビり、音詰まりも見られません。
トップの膨らみも見られず、今後も末永くお使い頂けるであろう楽器に仕上がっています。
1941年製の000-28というのは36本して製造されておらず、これは一般的にイメージされる14フレットジョイント/ヘリンボーンの000-28のオリジナルの中で最も少ない製造本数になります。
製造から80年以上が経過していますが、この先80年も安心できそうなしっかりとした修理・調整が施されています。
ライブ、レコーディングはもちろん、家での爪弾きでも至福の時を楽しめる、オリジナルのプリウォー000-28です。
Spec.
Body Type : 000/Auditorium
Top : Adirondack Spruce
Side&Bacl : Brazilian Rosewood
Bracing : Scalloped X
Neck : Mahogany
Fingerboard : Ebony
Scale : 632.5mm
Nutwide : 42.9mm
Tuners : Waverly
Case : Hard Case
Repairs and modifications: All Re-Finished,Neck reset, frets, nut, saddle, pick guard, tuners, bridge changed, side jack holes filled,
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