F-bassは代表のGeorge Furlanetto氏によって1978年に設立された、創業46年の歴史を持つカナダのハイエンドベースブランドです。F-bassでは創業時から現在に至るまで、熟練の職人達が全工程をハンドメイドで行なっており、最高水準のサウンドを実現するためにプリアンプ、ピックアップ、ノブなども全て自社にて製造しています。また、木材も厳選したもののみを使用しており、全ての木材を数ヶ月から数年の期間自社で熟成させ、4～6%の含水率を満たした木材のみ採用するといった拘りも持っています。
今回、F-bassでも定番となるモデルであるBN5を三木楽器200周年記念モデルとしてオーダーするにあたり、特別な仕様で製作を依頼したいと考えていました。そこで、代理店であるSleek Elite 広瀬氏にF-bassでストックしている特別なトップ材をご紹介頂きまして、そのリストの中にあったのが当機に採用されている「Century Old Sinker Redwood」です。川底に100年以上沈んでいたRedwoodが、微細な砂やミネラル豊富な水による影響で独特な色合いと杢目が現れたものですが、通常のRedwoodよりも力強いレスポンスと暖かみのある倍音が特徴的なサウンドに変化するとのことです。ボディバックにはF-bassではお馴染みのノーザンアッシュを採用。F-bassらしいサウンドと言えばアッシュであると考えますので、当機でも採用いたしました。
3pc.クォーターソーンメイプルネック、バーズアイメイプル指板を採用。スリムかつ薄めのネックシェイプにより、6弦とは思えない非常に快適なプレイアビリティを実現しています。F-bassはネックにカーボンなどの補強材を仕込まないことで非常にオープンなサウンドを特徴としていますが、それが可能なのも自然乾燥を極限まで行った木材を採用しているからこそ。ベース弦の強い張力にも難なく耐える頑強なネックは、弦のテンションに対してだけでなく環境の変化にも強い為、良好な状態を長期間維持することが可能となっています。
F-bassでは一般的なロングスケールより少し長めの34.5インチスケールを採用。34インチスケールのベースのようなほど良い緩さを感じさせつつも、Low-Bサウンドの明瞭さも確保しており、オリジナルのピックアップ、プリアンプと合わさって、ジャンル・奏法を選ばず対応可能なオールマイティさを持ち合わせています。
瑞々しさを感じるパワフルなレスポンスを持ったサウンドで、程よくコンプ感が付与されたアタックが心地良く、ストレスなく演奏をお楽しみ頂ける逸品と言える1本に仕上がりました。Fenderにも通じる独特の緩さを持ったF-bassのサウンド傾向ですが、ピックアップやオリジナルプリアンプ等の電装系による恩恵も大きく、EQを全てフルテンにしても破綻しない自然さを持っており、積極的な音作りにも難なく対応が可能ですし、どのようなセッティングにしても説得力のあるトーンがご体感頂けるかと存じます。また、各弦の音量とトーンのバランスが共に非常に優れており、駆け上がるようなフレーズでもスムーズに繋がり、ストレスフリーなフレージングが可能です。
代理店であるSleek Elite 広瀬氏の手により、PLEKを用いたセットアップが施されている為、加えてネックの薄く細身なシェイプと相まって抜群のプレイアビリティを実現しています。これも前述の通り、高い剛性を持ったF-bassのネックだからこそ成し得るものであることは間違いないでしょう。
希少なトップ材を採用した、当店オーダーの特別な1本。
是非ご検討くださいませ。
Body : Northern Ash
Neck : 3 Piece Quarter-Sawn Maple
Fingerboard : Birdseye Maple 10″ 16″ Compound Radius
Machine Heads : Gotoh tuners with 20:1 ratio
Bridge : Aluminum Hipshot B Style / 18mm String Spacing
Pick up : F Bass Stacked Single-Coil Pickup
Preamp : F Bass 9V Preamp
Scale : 876mm / 34.5 inch
Weight：約4.7kg
Case : Original Gig Case
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