1950年代のサーフミュージック流行の最中にセールスを伸ばしたJazzmaster（ジャズマスター）に続き、1962年にはFenderギターの最上位機種として『Jaguar（ジャガー）』が発売されました。発売当初からカスタムカラーのオーダーも多く、うまく流行に乗りセールスを伸ばしたものの、後に世界的に流行したロックミュージックにはギターの特性も合わず、1970年代半ばに生産が打ち切られました。その後、グランジ／オルタナを代表するカリスマの出現によりジャガーは再注目され、現在の多様なミュージックシーンにうまく溶け込みながら存在感を放ち続けるモデルです。
こちらは1971年頃生産、カスタムカラーであるレイクプラシッドブルーのボディに、貼りメイプル指板／ブラックバインディング＆ブラックブロックポジションマークという当時のレアスペックが散りばめられた素晴らしい1本です。
【ボディ】
全体重量は約3.9kg。ボディ材はアルダー、オールドフェンダーらしい深みのあるメタリックブルーがまず目を惹きます。ウェザーチェック、細かなすり傷はあるものの、年式を考えるとかなりきれいな素晴らしいコンディションといえるでしょう。当時の付属品も多く残っており、コレクターアイテムとしても優秀です。
【ネック】
ネック材はメイプル、フィンガーボード材は貼りメイプル。ジャズベースなどではよくみられるブラックネックバインディング＆ブラックブロックポジションマークという、このモデルでは比較的珍しい仕様であることは注目です。ネック周りはダメージが少なく、ボディ同様素晴らしいコンディションをキープしております。チューナーはフェンダー「F-Key（Fキー）」を装備。巻き具合の固さに若干のバラつきはみられるものの、しっかりと機能しています。フレット／ナットは少し減りが全体的にみられますが、極端な凹み等はなくプレイアビリティは良好です。ヘッド厚は16.8mm、ナット幅は40.7mm。少し狭めのBネックに比較的すっきりとしたネックシェイプが特徴です。
【電装系】
コントロールはメイン側【ネック（フロント）ピックアップON/OFFスイッチ／ブリッジ（リア）ピックアップON/OFFスイッチ／ローカットスイッチ】【マスターボリューム／マスタートーン】、プリセット側【プリセットON/OFFスイッチ／プリセットボリューム／プリセットトーン】となります。ピックアップは当時のグレーボトムを2基搭載されています。24インチスケールならではの、サスティン短めの独特な歯切れの良い発音に、レスポンスと倍音感豊かなリッチなフェンダーサウンドが魅力です。
付属ケース：Fenderブラックトーレックスハードケース
Weight：3.9kg
Body Material：Alder
Neck Material／Scale Length：Maple 1 piece／609mm（24inch）
Fingerboard／Fret Marker／Radius：Rosewood round laminate／Pearloid dot／184.15mm（7.25inch）
Nut Width／Fret Size（width）：40.7mm／2.1mm
Neck Thickness（1F／7F／12F）：22.0mm／23.1mm／23.3mm
Pickups（Neck／Bridge）：Fender Jaguar Gray Bottom staggered polepiece， （6.5kΩ／6.5kΩ）
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通した計測となります
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