1980年代に入り、Fender（フェンダー）社の各主要モデルにバリエーションが増えました。「The Strat（ザ・ストラト）」はそれまでのストラトの良さを生かしつつ、コンテンポラリーなパーツを採用した意欲作でした。4点止めボルトオンジョイント、スモールヘッドといった古き良き仕様も復活しました。今回入荷は1980年製、Lake Placid Blue（レイクプラシッドブルー）カラーはこのモデルでは定番といえるでしょうか。
【ボディ】
全体重量は約5.0kg。ボディ材はアッシュ。フェンダー定番のカスタムカラーであるレイクプラシッドブルーは、焼けもそれほどなくかなりきれいなブルーの発色です。ブラス製の新しいブリッジやゴールドカラーのコントロールノブ等のニュースペックが発売当時にも注目されていました。シールドコードによるゴム焼け部分が数か所、ウェザーチェック、細かな打痕等キズご少々、金属パーツのくすみ等がみられますが、年式を考えるとかなりきれいなコンディションといえるでしょう。アームバーは交換済みです。
【ネック】
ネック材はメイプル。フィンガーボード材はローズウッド。スモールヘッドストックはボディ同様にレイクプラシッドブルーのマッチングヘッド。1フレット裏付近の打痕、ハードウェアのくすみはみられるものの、ボディ同様きれいなコンディションといえるでしょう。チューナーは「Fender」ロゴ入りSchaller（シャーラー）製ロトマチックペグ（クロームメッキ）を装備、巻き具合のバラつきはそれほどなくしっかりと機能します。ナットは交換済み、フレットは全体的に低めですが極端な凹み等はなくプレイアビリティは良好です。ヘッド厚15.1mm。ナット幅40.7mm。がっしりとしたネックシェイプが特徴です。
【電装系】
最大の特徴は2モードヴァリエーションロータリースイッチで、スイッチON時にピックアップセレクタースイッチと組み合わせることにより、以下のような多彩な出力を可能としています。
1.センター＋リアのシリーズ（直列）接続
2.（フロント＋リアのパラレル）＋センターのシリーズ接続
3.フロント＋センターのシリーズ（直列）接続
4.フロント＋リアのパラレル接続
5.リア単独出力
同時期の通常仕様のストラトキャスターと同様に、キャビティ内に導電塗料とピックガード裏のシールディングによりノイズ対策が施されています。リアピックアップは同時期のレギュラーバージョン同様、出力の高い「X-1」を装備しております。ピックアップセレクタースイッチ、ボリュームPOTは交換済みとなります。1980年代フェンダーギターのマニアックな人気モデルですね。
付属ケース：Fenderブラックモールドハードケース
Weight：5.0kg
Body Material：White Ash
Neck Material／Scale Length：Maple 1 piece／648mm（25-1/2inch）
Fingerboard／Fret Marker／Radius：Rosewood round laminate／Pearloid dot／184.15mm（7.25inch）
Nut Width／Fret Size（width）：40.7mm（replaced）／2.3mm， 21 Fret
Neck Thickness（1F／7F／12F）：23.3mm／24.0mm／24.6mm
Pickup（Neck／Center／Bridge）：Fender Stratocaster Molded Singlecoil（6.0kΩ／6.0kΩ／7.5ｋΩ）
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通した計測となります
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