アメリカ・カリフォルニア州にて、ケビン・プロクター氏によって2012年に立ち上げられたブランド「Iconic Guitars」
ビルダーの中にはFender Custom Shop認定のリペアマンとして活躍し続け、25年間もの間リペア業務に携わってきた凄腕の職人を有していることや、木材の仕入れにも長けていることで極上の木材を使用出来るところも楽器製作の上での強みとなっております。
当社がケビン氏と知り合ったのは2019年のWINTER NAMM SHOWでした。
2019年頃のNAMM SHOWでは、エイジングを特徴としたギターブランドが数え切れない程ひしめき合っており、
エイジングの仕上がりや、楽器としての完成度もブランドによって本当に様々でした。
NAMMの会期中の数日間をかけ全ブランドをチェックした中で、
非常に高い品質とエイジング技術を兼ね揃えた、ケビン氏率いるIconic Guitarsは特に印象的でした。
NAMMのIconic展示ブースは大盛況で試奏が絶えず、
顧客対応で忙しそうなケビン氏とはほとんど話をすることが出来ませんでしたが、
その後すぐコンタクトを取り、カリフォルニア州カールスバッドにある彼の工房を訪ねました。
そこでは彼ともう一人のビルダーが、加工から塗装、組上げまで、一本一本丁寧に作業をしながら、
オリジナルピックアップの開発や新モデルの構想等、本当に楽しそうに我々に話してくれたのが非常に印象的でした。
当社でも2019年から日本への輸入販売業務を開始し、その後もIconic GuitarsはUS市場でも多くのディーラーとユーザーから信頼を集め、その数年後には某大手メーカーのOEM生産の依頼を受けて生産設備の拡大を果たしました。
ですがその矢先に、某大手メーカー側の販売不振を理由に一方的なOEM生産の打ち切りを受け、Iconic社は少なからず大きな痛手を負い、一時的に操業停止に陥りました。
操業停止によって、製作に携わっていたスタッフは一時的に仕事を失いましたが、
「大変な状況のケビン氏をひとりにしておけない」と多くのスタッフがボランティアで工房に入り、彼を支えてくれました。
そのニュースを知ったディーラーやユーザーから大きな支持と支援を受け、復活を遂げたのが現在の同社となります。
生産規模を見直し、信頼で結ばれたスタッフと再出発を遂げたIconic Guitarsは2025年、元フェンダーカスタムショップのシニアマスタービルダー、ジョンクルーズ氏とタッグを組み、今回の限定コラボレーションモデルを発表しました。
John Cruz氏は世界で最も名前が知られているマスタービルダーの一人ですので、今回のコラボ企画はIconic Guitarsを多くの方に知って頂くには本当に良い機会になると思いますが、一番関心を寄せて頂きたいところは、Iconic Guitars のブランドとしての信頼度の高さです。
ケビン氏の誠実な人柄と、楽器作りに対する真摯で情熱的な姿勢がUSの老舗ディーラーやユーザーに評価されている、
ということは、彼が本当に信頼の出来る楽器作りを続けてきた証ではないでしょうか。
彼の作る楽器は、高い安定度・精度を備えたネックやフレット仕上げ、加工精度の高いパーツやボディが用いられており、フェンダーカスタムショップやジェームスタイラーのような最高級楽器と同水準の品質を備えています。
今回のコラボレーションモデルでは、最高峰のマスタービルダーとして知られるJohn Cruz氏がエイジングやネック周りの仕上げを担当しました。
楽器の音色に大きな影響を与える部分に対して、ヴィンテージフェンダーを熟知した彼がトリートメントを施すことで、ギタリストが心地良いと感じるフィーリングをもたらしています。
肝心のサウンドは、ハイエンドらしい突き抜けるようなクリアな音抜けから、フェンダー的な親しみやすミドルまで、マスターボリュームの使い方で表情が様々に変わります。
秘訣はIconic製のRevolution Pickup!
ボリューム10の状態は、James Tylerのようなクリアで澄み切ったクリーントーンが特徴で、
コーラスや空間系のエフェクトと非常に相性がよさそうなバランスです。
ボリュームを9に絞ると、多くの方が聴きなれたフェンダーのようなミドルと鈴鳴りに変化していき、
そこからさらにボリュームを絞っていくと、中低域に粘りのある特徴的なマイルドなサウンドになります。
8~9のボリュームを基本に音作りをしていただくと、非常に使い勝手が良いかと思います。
今回のジョンクルーズコラボレーションNAMMモデルは全モデルでSSH仕様が採用されています。
リアピックアップはコイルタップも可能ですが、ハムバッカーそのままでも他のシングルと音色の繋がりが非常に良く、イメージとしては、極太なテレキャスターのリアピックアップに近い印象です。
ストラトタイプの中でも、フェンダーでもなくハイエンドでもなく、他人とは少し違う、自分だけのトーンが欲しい方には非常にお薦めできる個体です。
スペックとしては、ジョンクルーズ氏がフェンダー在籍時に「自分の理想的仕様」として製作していた、マスターデザインシリーズ 1963 Stratocasterにかなり近い印象です。(12インチR、ジャンボフレットなど)
Iconic Guitarsの最高品質と、ジョンクルーズ氏のダブルネームでリリースされた2025NAMM限定モデル、
日本国内でサンバーストカラーはこちらの1本のみの入荷となります、是非ご検討下さいませ。
<仕様>
Alder Body
3 Tone Sunburst
Revolution S Neck / Middle Pickup - Parchment
Revolution HB Bridge Pickup - Black
Volume, Tone, 5-way Blade
.820" - .890" Medium C-VM Neck Profile
Satin Nitro, Light Vintage Tint Neck Finish
Indian Rosewood Fingerboard
9.5" - 12" Fingerboard Radius
22 Fret
.057" - .110" Nickel Frets (57110)
Satin Nitro Headstock Finish
Tusq XL Nut
Gotoh SD91 Tuning Machines - Aged Nickel
25.5" Scale Length
Hard case
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