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さかのぼること1929年、アメリカで始まった大恐慌によりな多くの国が壊滅的な影響受けておりました。
厳しい時代の中、Martinもお手頃なギターを製作するため苦戦しておりました。
その試行錯誤の末に誕生したモデルの一つがStyle 15。
Style 15はオールマホガニーボディ、ローズウッド指板の組み合わせやバインディングを省いたシンプルなデザインの採用により、Style 18等モデルよりもお手頃な価格で製作することができました。
その後、現在に至るまで一時廃盤、再生産を幾度か得て現在では15 Series(15M)としてラインナップに加わっております。
オールマホガニーで作られた15 Seriesは温かみのあるウッディなサウンドを奏でます。
マホガニーは高音の角が取れたようなまろやかなサウンドを持ち、豊かな中低音が気持ちのいいサウンドを奏でます。
ネック、トップ、サイド、バックの全てにマホガニーを使用し、ブレーシングタイプはノンフォワード、ノンスキャロップ。ナット幅は42.9mmを採用。
レンジの広さ、そしてダイナミクスが非常に豊かなのでフィンガースタイルからストロークプレイまで幅広いスタイルに対応します。
他のドレットノートサイズ、サイズと比較すると、やはり000サイズが最も煌びやかさ、綺麗なサウンドを奏でてくれます。
Style 15は脚光を浴びてきたD-28や000-28等と比較すると、ステージで見る機会が少ないことから、深い歴史を持ちながらもMartinの中でも知る人ぞ知るモデルといった位置に属しております。
誕生した経緯からMaritnの中でも廉価版モデルとしての位置にあたりますが、定番モデルのStyle18、28とはトップ材やブレーシング、装飾等、スペックが異なる点が多くございます。
そして、演奏性とサウンドにおいては定番モデルに劣るということはなく、このモデルならではの魅力を備えたギターへと仕上げられております。
マホガニーのサウンドがお好みの方、他のギターを含めて王道とはとなるギターをお求めの方に確かめていただきたいモデルです。
お見逃しなく。
-仕様-
ボディサイズ：000
トップ：マホガニー単板
サイド/バック：マホガニー単板
ブレーシング：Xブレーシング
ネック：マホガニー
ネックシェイプ：モディファイド・ロー・オーヴァル
ネックテーパー：スタンダード
指板/ブリッジ：ローズウッ
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