富山のルシアー藤井圭介氏が手掛ける”FUJII GUITARS" 。
2001年製作修業の為に富山に移住。2012年に独立し現在は富山市に工房を構え良質なギターを製作し続けています。
その「FUJII GUITARS」藤井氏によるナイロンストリングスのガットモデル”Jazz Nylon”。最近ではアーチトップのセミホローの試作を行うなど、オーセンティックからコンテンポラリーまで幅広いギターインストゥルメンタル・ミュージックに対応するギター製作をより信条とする様が感じられる藤井氏。
実はJazz Nylonは藤井氏の製作するギターモデルの中でも、特に彼の持つ感性が息づいたモデルだと思います。
藤井氏が日常的に好む音楽は、伝統的な流れを組みながら革新的なアイデアやハーモニーにチャレンジし、洗練された知的さと計算された粗野を併せ持つもの。それはまるでこのJazz Nylonを形容するように感じます。つまりは彼の本当の意味でのギター製作の渇望はこのJazz Nylonに集約されているのでは?と勘繰りたくなるほど。
独自のスランティング・カッタウェイでハイフレットへの演奏性も確保したナイロンモデルの本器。トップは美しくエレガントでリッチなサウンドのイタリアン・スプルース、サイド&バックは奇をてらわず安定感を狙いつつもセレクトされたインディアン・ローズウッド。ルシアーである藤井氏自身のフェイヴァリットでもあるウッドセレクトで製作されています。ダイナミックながら使いやすいサウンドはジャンルレスで様々な音楽にアジャストします。ネックは希少なスパニッシュシダーで、サウンドの最終決定はこの材がしているように感じるほどの存在感。指板も安定感のあるエボニー。ロゼッタは藤井氏のお家芸である自身で一から製作しているモザイク柄のデザイン。バイディングやパーフリングのカラーとも親和性を持たせています。
48mmとガットとしては細めのナット幅に650mmの弦長など、スチール弦やアーチトップを普段弾くプレイヤーが持ち替えた際に違和感がないような設計も実戦的。もちろん日常的にクラシックギターを弾くプレイヤーにも違和感は少なくアジャストできる事でしょう。
カルロスのVIP DMのピックアップもかなり優秀で、ピエゾとコンデンサマイクとのブレンドが可能なデュアルタイプ。コントロールにはピエゾのボリューム/コンデンサマイクのボリュームに加えピエゾのトーンコントロールも搭載。このトーンが非常に優秀で最終的なエッジ感をメローにもシャープにも無段階でデザインできます。コンデンサマイクはエアー感を好みで付与でき、トータルの感覚的には生をそのままマイキングしてハウリングのないイコライジングを施したストレスフリーな使用感です。
生でもプラグインでも最高品質のサウンドと演奏性を両立した究極のJazz Nylon。藤井氏の最新作、その真価をぜひご体感ください。
Body Top : Italian Spruce
Body Back & Side : Indian Rosewood
Scale Length : 650mm
Nut Width : 48mm
Neck : Spanish Cedar
Fingerboard : Ebony
Rosette : Mosaic
Strings width at bridge 1E to 6E) : 55.0mm
Tuner : Sloane
Finish : Lacquer
PU : Carlos VIP DM (Piezo+MIC)
Weight : 1.909kg
Case : Boblen
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