国内屈指のギター・ビルダーとして、またヴィンテージ・マーチンを知り尽くすマーチン・ギター研究家としても有名な塩崎雅亮氏。1982年から四国、愛媛に工房を構え、現在では他メーカーとのコラボ商品を発表するなど、益々精力的な活動を続ける塩崎氏のブランド、シーガル。今回入荷はオーソドックスなシトカ/マホの組み合わせながら、マーチンには無いMサイズ・ボディーのカッタウェイ・モデルというオリジナル・モデル。サウンドはあくまでマーチンを追及しながらも現代のプレイ・スタイルにも配慮した名モデルです！
ソリッド・シトカ・スプルースTOP、ソリッド・マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、実測43mmナット、645mmスケールのMサイズ(0000サイズ)カッタウェイ・ボディー。シンプルなルックスながら芳醇で広がりのあるサウンドは塩崎氏の初期作品の中でも傑作と評するファンも多い名モデルです！かくいう店主も一時期このモデルをライブギアとして多用しておりました（笑）。
サウンドはマホガニーらしい素朴でストレートな澄んだサウンド！ノンスキャロップ・ブレーシングらしい音の密度感がありながらも、マホガニーらしい爽やかに広がる音色が秀逸です。16インチというマーチン・ドレッドノートより僅かに幅広のボディー幅と、000サイズと同じ薄めのボディー厚のバランスが素晴らしく、立ち上がりの良い切れのあるサウンドながらたっぷりとしたボリューム感もあり、マホガニーらしい素朴で優しいサウンドの魅力を存分に感じて頂ける事と思います。どちらかと言えば指弾き向きなように感じますが、フラットピックでストロークなんかしても充分な音圧感があり、マホガニーらしい重くなり過ぎない爽やかなストローク・サウンドをご堪能頂けます。フィンガーで爪弾けば本領発揮で、何とも色気のある艶やかなサウンドに酔いしれる事でしょう！
コンディションは経年に因りいくらかウェザーチェックが発生していますが、キズの類はほとんど無く、年式から考えると非常に綺麗なコンディションを維持しています！塩崎作品特有のうっすらとした上品なウェザーチェックがボディー・トップにちらほら見えますので、経年感こそ感じますが、遠目にも目立つようなキズはありません。ウェザーチェックも同年代の塩崎作品としては少なめな方かと思います。光にかざして子細に眺め回していくと、1ｍｍにも満たないような小さく浅いポチキズが、トップとバックにそれぞれ2～3見つかりますが、20年以上経過した中古品として見てこれらが気になるという方も居ないかと思います。
ネック・コンディションも良好で概ねストレートですが、塩崎氏のネックはマーチンのＳＱネック同様、チューニングをすると僅かにしなって順反り傾向になります。現状はダダリオのカスタム・ライト・ゲージ（EJ-26 .011～.052）を張って12フレット上で6弦側2.5ｍｍ、1弦側2.0ｍｍ程度とベストなセッティングになっています。ライト・ゲージにしてもほとんど弦高は変わらないと思いますが、0.1ｍｍくらいは弦高が上がるかも知れません。サドルにはもうあまり余裕がありませんが、現状でもプレイヤビリティーは上々かと思います。フレットはローフレットに僅かな減りが確認出来ますが、一番減っている箇所でもオリジナルの9割程度の高さは残っています。
シーガル・ファン以外からも評価の高い隠れた名作！素朴なマホガニー・サウンドをお探しの方に是非オススメの逸品です！
ケースは汎用のモールド・ケースが付属します。
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