アメリカのベテラン・ルシアー、ダン・マッサー。巨匠ロイ・ノーブルの門下生としても有名なルシアーですが、同じくノーブル一門として有名且つ伝説のルシアー、マーク・ホワイトブックやデヴィッド・ラッセル・ヤングの弟弟子に当たるそうです。日本ではホワイトブックやラッセル・ヤングよりも先に、ロイ・ノーブルと並んで著名になったダン・マッサーは1976年から製作を続けているアメリカでも古株のベテラン・ルシアーです。今回入荷は2005年にダンが手掛けた1本！稀少材ココボロをSIDE＆BACKに使用し、豪華なアバロン装飾が施された、見た目もサウンドも素晴らしい逸品です！
イングルマン・スプルースTOP、ココボロSIDE＆BACK、ホンジュラス・マホガニーNECK、エボニー指板、ハカランダ・ブリッジ、実測43.5ｍｍナット、25.5インチ・スケールのドレッドノート・ボディー。通常ダンの作品は比較的シンプルな作品が多いように感じますが、今回入荷の個体はサウンドホール・ロゼッタだけでは無く、ボディー・トリムにも美しいアバロン貝が使われ、美しいカーリー・メイプル・バインディングで仕上げられていますので、見た目も華やかで豪華な存在感を放っています！
そのサウンドは煌びやかでリバーブ感たっぷりな美しいサウンド！きらきらと輝くような高音に倍音豊かな中域、タイトでありながら芯の太い低音などが混然一体となり、非常に密度の濃いパワフルでありながら煌びやかな、ダン・マッサーのギターに対する気迫みたいなものまで感じられる圧巻のサウンドをご堪能頂けます！元々ダン・マッサーの作品は重量が重めですが、今回の個体は比重の重いココボロを使用していることもあり、かなり重めになっています。その重量故の、空気を震わせるような力強い低温に、煌びやかな倍音を纏った中高域が立体的に交錯し、フルレンジで鳴り響く立体的で深いリバーブを伴ったサウンドは、この作家、このスペックでしか味わうことのできない唯一無二のサウンドかと思います！
楽器のコンディションは、うっすらとした擦り傷はいくらか散見できますが、全体的に見れば、目立つようなキズも無く、かなり綺麗なコンディションを保っています！ボディー・トップとサイドはほとんどキズらしいキズも無く、ほぼ新品のような美しさを保っています。ボディ・バックには、衣服で擦れたような擦り傷がいくらか見られますが、中古品と分かって手にすれば気になるような事は無いかと思います。また、ヘッド・トップにもいくらか擦り傷等見られ、他の綺麗さに比べるとヘッド・トップはややキズが多めです。全体的に弦で擦ったような擦り傷があり、4弦のペグポスト上辺りには弦で突いたようなポチキズが1つあります。とはいえ、ほとんどが光にかざして見て初めて気づくような些細なキズばかりですので、余程キズはどうしても嫌という方でなければ、全然気にならない程度かと思います。
ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5ｍｍ、1弦側2.0ｍｍ程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますが、、、ダンのサドルは特殊な形状に加工されていて、しかもブリッジに接着されてしまっていますので、もし弦高を調整したい場合は、サドルを作り直す必要があるかも知れません。現状でもプレイヤビリティーは良好です。フレットはローフレットに僅かな減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの9割程度の高さが残っています。
現在では新品で手に入れることはまず出来ないだろう伝説のルシアー。中古とはいえ、かなりの美品コンディションですので、ダン・マッサーの作品をお探しだった方はお見逃しの無いように！
認定書の他に、制作時のダン自身のお手紙まで付いた逸品です！お手紙は使用材や保管環境等について書かれていますが、ダンのギターに対する愛情、情熱がひしひしと伝わってくる内容となっています（笑）！
ケースはTKLのハード・シェル・ケースが付属しています。
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