96年7月製のエンペラー・ボルトオン。
フォデラ初のボルトオンのシリーズで、ブロンドのアッシュ・ボディ(激重)とサンバーストのアルダー・ボディと二本立てでした。
この楽器の企画は日本側からのリクエストによるもので、当初はフォデラ側からは難色を示していたという話を聞いたことがあります。それまでのフォデラ・ブランドは、セット・ネック或いはスルーネックによる楽器というアイデンティティがあったからだそうです。時代も皆前を向いていた頃だったので、ある種のヴィンテージ回帰は「後退」と解釈される懸念があったのです。事実そのように言う口悪い人もいました。(私ではありませんw)
しかし、所謂ハイエンド・ベースの試みが一巡し、スケール延長やシングル・カッタウェイ、さまざまPUレイアウトやプリアンプが試行された一方、ヴィンテージや4弦回帰などを経た、現在の視点であらためて見直してみたとき、この楽器の「これでいいじゃん感」が半端ありません。実に先見の明があったと言うか何と言うか。
ボルトオンに抵抗があったフォデラ・サイドが、せめてもの拘りで採用したと思われるハカランダ材による指板が、さらにこの楽器を高みにあげる事に、結果として成功しています。
トラスロッドの締めしろこそ、あまり多くないものの、現時点でのセットアップは問題なく出来ています。その他調整箇所も問題なく機能しています。ダンカン・カスタムショップによる素晴らしいピックアップの貢献度も高く、調和の取れた非常に素晴らしいサウンド。今だからこその、オススメの一本です。
ツイードの角型ハードケース(オリジナルの可能性あり)付属。
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